モノクロフィルムの自家現像に挑戦!〜現像編〜
こんにちは!スズ太郎です!
今回はフィルムを現像しネガをつくる最終工程をしていきます。
前回の記事です。
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使用する薬剤を準備する
粉状の物を水で溶かして原液をつくります。
粉25gを水250mlで溶かします。
275gの原液が完成
今回は1対1に希釈したものを使用します。
原液275ml+水250ml=525ml
定着液は粉状の10倍の水で溶かします。
50g+水500ml=525ml
停止液:クエン酸
市販の物ではなく100均のクエン酸を代用します。
クエン酸15gを1.0ℓの水で薄めて使用
水洗促進剤:fujifilm ドライウェル
10mlを2ℓの水に溶かします。
Agガード:fujifilm Agガード
50mlを50mlの水で溶かしスポンジにつけてフィルムを拭き取ります。
フィルムを現像
現像作業開始
現像時間は現像に使う薬剤によって異なるので予めチャート紙をインターネットで調べておくといいです。チャート紙は現像するフィルムや現像液で調べると良いです。
今回はイルフォード デルタ400のフィルムを現像していきます。
チャート紙を見ると20℃の液温で1+1の希釈液で14分の現像時間となります。
タイマーを14分にセット
タンク一杯に現像液を注ぎます。
現像タンクを両手で持って、倒立撹拌を行います。タンクを逆さにしてゴボゴボとタンク内の気泡が移動する音をきいて静かになったらまた元の向きに戻します。これを3、4回します。液内の気泡を抜く為にタンクの底を床にトントンと叩きます。この作業を1分毎に繰り返します。
倒立撹拌
↓1分放置
倒立撹拌
今回はこれを14回繰り返します。
次に現像を停止させます
現像液を捨て停止液を一杯まで注ぎます。
フィルム全体に液が浸透すれば現像は止まるので1分撹拌させます。
液を捨てます。
次に定着させます
定着時間は10分間です。これはどんな場合も一律同じです。
タイマーを10分にセット
定着液を一杯に注ぎます。先ず、30秒倒立撹拌します。その後は1分毎に数回倒立撹拌させます。
30秒倒立撹拌
↓1分放置
数回、倒立撹拌
↓
(繰り返します)10分間
液はまた使えるので保存してください。保存期間によりますが大体2、3回使えると思います。
水洗いします
水をタンクにいっぱいに入れて30秒倒立撹拌します。
水を捨てます。
水洗い促進剤を一杯に注ぎます。1分以上放置します。
1分後、水洗い促進剤を捨てます。
タイマーを10分にセット
再び水を一杯に注ぎます。30秒倒立撹拌します。
10分間、流水洗浄します。
水洗いが終わったらタンクからフィルムを取り出します。
仕上げ
フィルムを吊るして、水をスポンジで拭き取り再びスポンジにAgガードを染み込ませてフィルムを挟んで定着させます。
後は乾燥させます。
埃の少ない場所で1日放置するのもいいですし、ドライヤーの冷風で乾かすのもいいでしょう。
乾燥したら切ってフィルムポケットに入れます。
完成です!!!
まとめ
どうでしたか?下手な説明で数回に分けて記事を書いてきましたが、やってみたら意外とできるものです。2、3回作業を行えば慣れて作業時間もそんなにかからないので是非チャレンジしてみてください。