大阪散策プロローグ。30代ジローさんの恋、回遊魚のように走り続ける
こんばんは!スズ太郎です。
先々週の金曜は出張で大阪に行ったのでジローさん宅に泊めてもらい大阪で撮影会をしてきました。
金曜の夜。PM 11:00
ジローさん「スズ太郎、どうしよう。この思い抑えることができないよ!」
私と同い年、既に30歳を超えているジローさんは恋の病の真っ最中。GWに会った時に初めて病について打ち明けられたのですが、どうやらまだ病は続いてるみたいです。
お相手は同じ会社の後輩、まだ20代前半の若娘です。半年前から仕事での絡みはあったものの、3ヶ月前にジローさんが大阪転勤になって直の部下になった事で彼の思いはもう抑えきれないものになっていました。
ジロー「社内恋愛はリスクが大きいやん。頭では分かってるけど心は抑えきれない、どうしたらいいんだ!」
私「GWに話してた時も全く同じ事言ってたよ。もう諦めたのかと思った。やばいね、青春してるね。」
ジロー「この抑えきれない想いをランニングにぶつける事で何とか平常心は保ててるよ」
彼は朝晩、約10kmのランニングと食事制限のダイエットで気持ちを発散しているらしく、おじさんの恋パワーは凄いなと感心しました。
私「そんなに好きなら告白したらええやん」
ジロー「脈が全くないし、付き合っても彼女と幸せな未来が見えない」
彼女はまだ社会人なって間もない娘。遊び盛りで色んな男性と遊んでるらしい。そんな男と遊んだ話を聞かせられるし、もし付き合えても遊び人の彼女だと浮気は絶対されるだろう。というジローさんの見解。
私「じゃあ、諦めたら良いやん。他にも女の子は沢山おるやろ。35億おるらしいし」
ジロー「分かってる。分かってるんやけど心の暴走が止まらへん」
僕らの会話はゴールの見えない無限ループを繰り返す。
疲れ果て私は翌日の撮影に備え寝ることに。
翌朝、土曜日。AM 7:00
ジロー「スズ太郎が寝た後、走ってきたよ!」
恋のパワー恐るべし。
ジロー「どうする、朝の散歩でもする?集合時間は昼だからまだ寝とくなら俺、朝のランニングしてくる!」
夜走ったのにまた走るのか!マグロは泳ぎ続けないと死んでしまうって言うけど彼も走り続けないと暴発してしまうということか。泣けてくるぜ。
私「折角やし大阪の街、散歩しようかな!」
いざ、カメラを片手に出発。
朝の大阪。ランニングする人、学校に行く学生、公園でヨガする人、犬の散歩する人。いつもと違う景色を歩くのは新鮮でワクワクする。
contax t2 + carl zeiss sonnar 38mm f2.8 + portra400
自ずとシャッターを切る。ジローさんとの会話は尽きることなく、あてもなく歩いていく。
ジロー「ここがテレビ局、ここが市役所」
散歩をしながら大阪のランドマークを説明してくれる。
ジローさん、君は良い人だ。君の幸せを切に願うよ。
contax t2 + carl zeiss sonnar 38mm f2.8 + portra400
たわいもない話をしながら歩いていたら、お城の塀が目の前に現れた。
私「大阪城は初めてだわ」
大阪城から見る景色は最高だった。天下人になった気分。しかし広い敷地を歩き回り足に疲労を感じ始めた。とっくに朝の爽やかな雰囲気はなくなっている。
私「何キロ歩いたんやろ」
ジロー「10kmぐらいじゃない」
私「えっ?そんなに!往復20キロやん!」
そんなに歩いていたなんて、昼から撮影散歩なのに何故こんなに歩いているんだ。
ジローさんの顔は涼しげ。さすがは回遊魚。止まった時は死を意味する。
私「よし、帰ろう!」
土曜日。AM 10:30
contax t2 + carl zeiss sonnar 38mm f2.8 + portra400
家に着いた頃にはクタクタで疲労感と観光もしたので、ある程度の満足感。
私「酸素カプセル必要だわ」
今日は満足と半分投げやり。ひとまず休憩して少しでも体力の回復を。
しかし長い1日はこれから。ジローさんの恋バナから始まった大阪散策。次回はあべのハルカスからの展望編です。